三角巾で腕を正しく吊るには、手順だけでなく腕の位置や結び目の調整が重要です。誤った固定方法では腕が下がり、首や肩に余計な負担がかかります。
この記事では、三角巾による腕吊りの正しい手順を4ステップで解説します。首が痛くならないための調整方法や、正しく固定できているか確認するチェックリストもまとめています。
三角巾を使う前に不安を感じる方も、この記事の手順とチェックポイントを確認しておくと安心です。
監修:作業療法士 ハル
三角巾で腕吊りをする方法【4ステップ】

三角巾で腕を吊る手順は次の4ステップです。
①三角巾を広げて腕の下に入れる
まず三角巾を三角形に広げましょう。
長い辺を吊りたい腕と反対の腕側に、三角巾の頂点を肘の方向に向けてください。
このとき吊りたい腕を軽く曲げ、体の前に置く姿勢にして三角巾の中央部分に腕を乗せます。
この位置にすると、三角巾で肘まで包みやすくなり、腕全体も安定して支えられます。

②三角巾で肘を包む
次に三角巾の下側を持ち、その布を腕の上へ持ち上げます。
肘までしっかり覆うように包み、腕が三角巾に収まる形にしてください。
肘まで三角巾で包むと、腕を安定して支えられます。

③三角巾の端を首の後ろで結ぶ
三角巾の左右の端を持ち上げ、首の後ろで結びます。
このとき、手首が肘より少し高くなる高さに調整します。腕は体の前にあり、肩が持ち上がっていない状態が目安です。結び方が緩いと腕が下がります。
反対に締めすぎると、首や肩に負担がかかりますので、注意しましょう。このとき、結び目を首の後ろからずらすと、首への負担が減ります。

④肘側の余った三角巾を折り込む
最後に腕を固定するため、肘側に出ている三角巾を腕の内側へ折り込みます。肘の近くに布が余っていると、腕が三角巾の外に滑りやすくなります。

腕が三角巾の中に収まり、下に落ちない状態になっていれば腕吊りは完成です。
【チェックリスト】三角巾の腕吊りが正しくできているか確認する4つのポイント
三角巾で腕を吊ったら、正しく固定できているか確認しましょう。腕吊りの目的は、腕の動きを押さえ安静を保つことです。高さや位置がずれると腕が下がり、首や肩に負担がかかります。
固定状態を確認するには、以下の4つのポイントをチェックします。すべて満たしていれば、正しく腕吊りができている状態です。
- 手首が肘より少し高い位置にある
- 腕が体から離れておらず、肘まで三角巾で包まれている
- 腕が大きく動かない
- 首に強い負担がかかっていない
腕が下がる場合や首に負担を感じる場合、三角巾の結び方や高さを調整します。
三角巾による腕吊りで首が痛くならないための3つの方法

三角巾で腕を吊ると、首が痛くなることがあります。以下では3つの対策を紹介します。
腕を体に近づけて固定する
腕は体の前に置き、体に近い位置で支えます。肘は軽く曲げ、腕が前に浮きすぎない位置に整えてください。肘の位置が体の横にあると、腕の重さが分散されやすくなります。
腕が体から離れると重さが首や肩に集中します。その結果、首の痛みや肩の疲れにつながります。
手首を肘より少し高い位置にする
三角巾で腕を吊るときは、手首が肘より少し高い位置になるように調整します。
腕は体の前にあり、肩が持ち上がっていない状態が目安です。手首が肘より少し高い位置になると、腕が安定しやすくなります。三角巾が緩いと腕が下がるため、結び方も確認しましょう。
三角巾の結び目を首の横にずらす
三角巾を首の後ろで結んだあと、結び目を肩側へ少し移動させてください。

三角巾の結び目が首の真後ろにあると、腕の重みが首の骨に当たり、苦しく感じやすくなります。首への負担を軽減するために、肩から近い位置に結び目をつくりましょう。
三角巾による腕吊りで首が痛いときの対処方法
固定方法を見直しても首の痛みが続く場合は、三角巾以外の腕吊り用品への切り替えを検討しましょう。
腕を楽に支える「アームスリング」
三角巾で首が痛いときは、専用のアームスリングを使う方法があります。

アームスリングは、腕を支えて安静に保つためのサポートグッズです。肩や首にストラップをかけ、腕を袋状の布で支える構造になっています。三角巾のように布を結ぶ必要がなく、腕を入れバックルを留めるだけで固定できます。
三角巾は応急処置として使われることが多く、結び方によっては固定が不安定になり、首に負担がかかることもあります。一方でアームスリングは腕を支える形で作られているため安定しやすく、首への負担も分散されやすいのが特徴です。
腕を長時間支える必要がある場合は、三角巾よりもアームスリングの方が楽に固定できることがあります。腕の状態や使用時間に応じて、固定方法を選ぶことが大切です。
1人でも着脱しやすい「アームスリングケープ」
三角巾よりも着脱しやすい方法として、アームスリングケープがあります。

アームスリングケープは、腕を支えて安静に保つための腕吊りサポート用品です。ケープの内側が袋状になっており、その中に腕を入れて支えます。三角巾のように首の後ろで結ぶ必要がありません。腕を入れたら頭から被るだけで装着できる構造のため、一人でも片手でも簡単に着脱できます。

三角巾は布を結んで固定するため、装着に慣れが必要です。結び直しが必要になることもあり、首に負担を感じる人もいます。一方でアームスリングケープは腕を包む形で支えるため、腕をゆったりと固定し、首への負担を軽減することが可能です。
腕を長時間支える場合や、1人で装着する必要がある場合は、三角巾よりもアームスリングケープの方が使いやすいことがあります。使用シーンなどに合わせて、無理のない方法を選びましょう。
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まとめ:三角巾で腕吊りをするときに押さえておきたいポイント
三角巾は腕を支えて安静に保つための応急処置として使われます。ただし、腕の位置や固定方法が間違っていると腕が下がり、首や肩に負担がかかることがあります。
三角巾で腕を吊るときは、次のポイントを確認します。
- 三角巾を腕の下に入れて腕全体を包む
- 三角巾の両端を首の後ろで結ぶ
- 手首は肘より少し高い位置にする
- 腕は体の前で体に近い位置に保つ
- 結び目を首の横に少しずらす
これらのポイントを意識すると、腕を安定した状態で支えやすくなります。首の負担が気になる場合や長時間支える必要がある場合は、アームスリングなど使いやすい固定方法を選ぶことも大切です。
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(監修:作業療法士 ハル)
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